割り箸に焼印を押す。


お店の割り箸に焼印を押してみたいという質問がありますので、焼印を割り箸に押す場合について紹介致します。
実は、割り箸のような小さな物に焼印を押すのは非常に難しく
て焼印専用スタンドを使ったり、割り箸を固定する治具を作らないとなりません。焼印自体のデザインも小さくて緻密になりますので、その分、大きさや文字数も限られてきます。

割り箸に焼印を押してみました。

上の写真は実際に割り箸に焼印を押したものです。
左は「木のつべつの木」という文字の焼印で文字数が多く、割り箸の片側を狙って押すのには工夫が必要です。3Dプリンタで割り箸専用に治具を作りその治具を微動移動テーブルをつけた焼印スタンドにネジで取り付けて十分に準備をして押しました。
真ん中の写真は「kuku」というデザインの焼印を押したものです。文字数が4文字で少なく、細い文字だったのであまり力を入れて押すと、印面部分が木部に食い込み文字が太くなってしまうので軽く押して印字しました。
右側は、「さつまつげ」の焼印を押した画像です。この焼印を製作するにあたり、「げ」の濁点部分が小さく細いので鋳造が上手くいかなかったので、鋳造するときに普通は500℃前後に加熱して鋳造する鋳型を700℃まで上げて鋳造してようやく濁点が出るようになりました。割り箸用の焼印をつくる場合には、細く細かい部分が多いので、一度では上手く鋳造ができずに、何度か鋳造しないとならない事があり、その分、納期に余裕を持ってご注文頂きますようお願い致しております。

文字数の多い割り箸焼印

上の写真は、長い文字の焼印を割り箸に押したものですが、割り箸の場合には、一文字の文字の高さに制限がありますが、横幅はある程度確保できますので、文字数が多くても押すことができます。
左の写真は、北海道大学(HOKKAIDO UNIVERSITY)の焼印を割り箸に押したものです。書体は押しやすい丸ゴシック体を使いました。
中央の写真は細長いロゴの焼印を割り箸に押した画像です。星のマーク部分上手く出るかギリギリのところでした。
右の写真は、英文字の文字数の多い焼印を割り箸に押したものです。最初は明朝系の書体を希望していましたが、明朝体では製作できませんので、丸ゴシック体に変えてもらいました。
デザイン的に制約の多い割り箸用の焼印ですが、しっかりとした治具とスタンドを利用すれば大丈夫です。


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