直火式の特大焼印を製作いたしました。


電気ごて式の焼印の場合、家庭用100Vで使用できる電気ごての大きさが限らていますので、通常70ミリ~80ミリ位の大きさまでが限度で、それを越える大きさの場合には、暖める事のできる電気ごてが市販されていないので直火式焼印での製造のみになります
又、メタルアートで自社内鋳造できる大きさが100ミリ丸に収まる大きさまでですので、それ以上大きくなった場合には、外注に作業を依頼しての製作になります。
100ミリ以上の焼印を外注に依頼する場合には、鋳造方法がメタルアートでのロストワックス鋳造とは異なり、砂型鋳造での製作になるために製作できる条件が異なってきます。

特大の直火式焼印

上の写真は、20cmの特大直火式焼印です。
焼印に限らず、金属の場合、加熱しますと膨張して歪みが生じることがあります。特に細長い大きな焼印では、全体を暖めるために強力な火力が必要になり、その分、焼印も歪みやすくなるために、それを少しでも防ごうと、焼印の台座部分を分厚くして製作します。上の写真の焼印の場合も、20cmの大きさがありますので、加熱した時に歪みを抑えて綺麗に押せるように台座部分15ミリの厚さがあります。
幅20cmで厚さが15ミリの金属の塊を均一に加熱するのは結構難しく、又、大きな火力が必要になりますので、この焼印を押すために道路工事でアスファルトを熱する大型のガスバーナを使ったと聞いております。普通の焼印と違い重さも2kg以上ありますので、持ち手を2箇所つけて両手で押すようにしました。
写真から焼印の台座部分が斜めの面になっているのがわかると思いますが、砂型鋳造の場合、型を砂の中に込めて固めてから、型を抜き出す必要があるために型には勾配がついています。この勾配の事を抜き勾配と呼びます。普段、ロストワックス鋳造の場合には、抜き勾配は必要ありませんが、砂型鋳造では必要になるために、砂型鋳造の場合、鋳造工程を外注に出すのと別に型(木型)
も外注に頼んで作ってもらっていますので木型を作る事、鋳造を依頼する事の2つの外注依頼がありますので、納期的には、1月以上かかる事があります。
特大の直火式焼印も20cm位までが製作の限界になり、それ以上大きくなると両手で持って押すのも、難しくなりますし、暖める為のバーナーもなくなりますので、20cmが限度だと思ってください。
又、特大直火式焼印の場合、熱容量が大きく放射熱も大きので、薄いベニア板に押した場合には、板が放射熱で歪んでしまい綺麗に押せませんので、大型の焼印を押す場合には、厚めの歪みにくい板でないと綺麗に押せないことになります。

 


焼印、キーホルダー等金属小物の製造販売、ご提案致します。