直火式焼印特殊タイプ


直火式の焼印の中で、特別な仕様のものをご紹介いたします。
通常の直火式焼印は木製の持ち手の先に金属の棒(メタルアートの場合はネジ棒を使用)が付いていて、その先に印面が一個ついている形になりますが、特殊形状の直火式焼印の場合、棒の先端にL字型の金属板が付いていて、その金属板には、幾つかの穴が開けられています。

上の写真は、特殊な直火式焼印の写真です。左側の写真は、木製の柄側からの写真で鋼材を溶接して作られています。先端部分に5つの穴が見えると思いますが、この穴にボルトを差し込んで印面の裏側のメネジ部分にネジ込んで固定します。
中央の写真は、真横から撮ったものです。右の写真は中央部分に印面を1個取り付けて見たものです。

この焼印は築地の卵焼き屋さんの山長さんからご依頼を受けて製作したものですが、印面を付け替えることにより、4種類の文字を
押すことができます。初めに単独で「築地」、「山長」と2種類押せますし、印面を2個付ける順番を変えると「築地山長」と「山長築地」の2種類を押すことができますので、合計4種類を押せることになります。(実用新案出願中)
又、細長い焼印を単独で1本作るより幾つかの部分に分けて作った方が製作費が安い場合がありますし、一部分だけを変えての使用もできますので使い方によっては便利なものです。
逆に、短所としまして焼印自体が大きく、大型になる為に重くなってしまい、その分、取り回しが大変になりますし、焼印を暖める為に大きな火力が必要になります。
よくよくは、材料の鉄部をチタンのような、軽く熱に強い素材にすれば重さの問題は解決できますが、価格的に高価になることとメタルアートにはチタンの溶接技術がないのが問題になります。
チタンといえば、熱伝導率の悪い金属なので、長時間使用しても
持ち手の部分に伝わる熱が少なく、この点でも優れた素材なので
一度、チタン製で製作できればと考えております。
今回は直火式として作りましたが、条件が合えば、電気ごて式の焼印にも応用できると思いますので、電気ごて式でも開発していきたいと思います。
今回の焼印は、印面も普通の場合と違い深めの5ミリで彫ってありますが、使ってみた感想としまして、10ミリ位まで深く彫った方が使いやすかったと思いました。

 


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