海洋少年団のマークの焼印の製作依頼を受けたことがあります。
私自身、海洋少年団という組織をよく知りませんでした。只、港町小樽に住んでいるので、小さい頃、近所の子が海洋少年団に入っていると聞いたことがあり、その子はよく外で手旗の練習をしていました。手旗信号は赤と白の2本の旗を両手でもって行うもので、1877年の釜谷さんと道本さんにより考案され、海軍に取り入れられて1952年に日本船舶手旗信号法ができたそうです。
原画形象と呼ばれる0から14までの原画があり、これらを組み合わせて文字形象が作られるそうです。
海洋少年団焼印の製作
上左の写真は、製作時に頂戴いたしました画像です。中心部分が細くなっていますので、製作するサイズが小さい場合には、全体的に太くしないと製作できない場合がでてきます。今回の大きさは高さで40ミリです。下の文字部分(ASA 6)に付きましては、お聞きしませんでしたので、詳しいことはわかりませんが、所属している団体の専用認識番号と思われます。
真ん中の写真は出来上がりました焼印を正面からとったものです
焼印の彫りの深さは標準の3ミリ彫りで、直火式焼印の仕様で製作いたしました。
右の画像は、出来上がりました海洋少年団焼印を実際にベニア板に押して試し押し致したものです。シナベニアという白っぽいベニア板なので、焼印の印影が映えます。
海洋少年団マークのみの焼印
その後、何度か海洋少年団の焼印を作りました。
上の写真の2種類はその後に作りました海洋少年団焼印の定形パターンになりました。左側のマークは高さ35ミリのものです、右側のマークは高さ20ミリの小さいもので、ご注文頂く場合に、大きさによりどちらかのマークを選んでもらい、必要であればそれに文字を付け足すことにより製作しています。
大きい方のマークは中心部分と周りの部分の線の太さの違いをだしやすいのですが、小さい方は、線を細くすると製作が難しくなりますので、全体定期に太めの線になります。
ちなみの上の写真、それぞれ押した板が違いますので、印影も違ってきています。
左の写真は普通のシナベニアに試し押ししたものですが、右側の写真はクリアラッカーで塗装した板に焼印を押したものなので、全体的に線が太めで、線の周りが滲んでいて、印面がふれて焦げた黒い部分も光沢を帯びています。
木板の場合、塗装をしていると焼印が上手く押せない場合も出てきますので、注意が必要です。