チタン焼印、チタン-銅コンビ焼印


耐久性の向上と使いやすさの観点から、銅合金系の焼印とは別に強度と高融点を誇るチタン(Ti)の焼印とチタンど銅合金を組み合わせたチタン-銅コンビ焼印をご紹介いたします。
あるラーメン屋のお客様に直火式焼印をご提供致しておりましたが、お客様が、焼印をラーメンのスープを温めているガスにかけておいて使うとの事から、普通の銅合金の焼印ですと火にかけっぱなしにしておくと、寿命が短くなりすぐに使えなくなるとの意見を頂き火にかけっぱなしでも耐久性のある直火式焼印をということでチタン焼印を製作しました。メタルアートではチタンの鋳造ができませんので、鋳造を外注にだしての製作になりますので多少割高になります。
チタンは融点1668℃、比重4.5、熱伝導率21.9の金属で、鉄よりも強度があり、熱にも強く、化学的に安定な金属ですが、熱伝導率が低く温めにくい金属なので、チタン単体で電気ごて式焼印には不向きです。(ちなみに鉄は、融点1538℃、比重7.8、熱伝導率
80.4:銅は、融点1084℃、比重9、熱伝導率401)今回は、直火式で直接炙るのでチタン単体の焼印でも大丈夫です。

チタン焼印(直火式)のヘット部分です

普通は、直火式の金属の柄の部分、鉄製を使うのですが、今回は
耐久性を考えてステンレス製に変えました。

蒲鉾屋さんの焼印で専用機械に焼印を取り付けて、大量の蒲鉾に焼印を押している業者さんですが、使用頻度が高いので、焼印の消耗が激しく何か良い方法がないかと言うことで、電気式の機械でも使えるように、芯材部分はチタンで作り、その周りを熱伝導率の高い銅合金でつつんで焼印を作りました。
おそらく、どこも作った事のない焼印だと思いますので、私の方でコンビ焼印と命名いたしました。
正確には、チタンと銅合金のコンビ焼印になります。

チタンの熱の伝わりが悪い分、周りを熱の伝わりの良い銅合金で包む事により電気式の機械でも使えるようにしました。

 


焼印、キーホルダー等金属小物の製造販売、ご提案致します。