お地蔵様の焼印を作ります。


お地蔵様の焼印

5種類のお地蔵様の焼印の製作を依頼されました。
私の小さい頃は、よく道端でお地蔵様を見かけたものです。
色々なお供えがあげてあり、手を合わせて拝んだ記憶があります。今では、道路も舗装整備されてめったにお目にかかることもありませんが。
そんな私ですが、お地蔵様については、殆ど知りませんでした。
お地蔵様は仏教から伝わったもので、正式には、地蔵菩薩といい
サンスクリット語でクシティガルバと言うそうです。クシテは大地を意味してガルバは胎内を意味するのだそうです。
苦悩する人々を母なる大地が全ての命を育む力を持つように、大いなる慈悲の心で包み込んで救済する仏様です。
平安時代から普及し始めた浄土信仰の影響から、極楽浄土にいけない民衆は地獄へ落ちるという宗教観念より、地獄の責め苦を人々の身代わりとして受けてくださる仏様として信仰されてきました。特に子供を守る仏様として知らています。

お地蔵様の焼印を製作

上の写真はお地蔵様の焼印を革に試し押ししたものです。
左の写真は手に数珠をもって優しいお顔のお地蔵様で頭の部分が少しとがっています。ほかほかと暖かいものが伝わってくる気がします。
真ん中の写真はお手に仏具のつえをもってニコニコされているお姿で子供たちの健やかな成長を願っている思いが伝わります。
右側のお地蔵様は、大きく目を見開いていて、見てる方に活気が伝わってくるようです。

2つのお地蔵様の焼印は、ふっくらとしたお顔立ちのふくふく地蔵様と目尻が少し下がったらくらく地蔵様の画像です。
お地蔵様の逸話と致しましては、親より先に死んでしまった子供達が(仏教では親より先に死ぬことは親不孝とされています。)親を悲しませたということで三途の川を渡れずに賽の河原で、石を積み上げ、積み上げた石を鬼に落とされたり、いじめらられたりしているのを、お地蔵様がみづから賽の河原まで来られて、子供たちを守り、仏法を説いたり、経文を聴かせることにより、徳を与えて成仏へと導く話が有名です。
それとお地蔵様はよく赤い頭巾や涎掛けをしていますが、それは自分の子供が健やかに育つようにということからきています。又赤は魔除けの色だそうです。
焼印は印面部分からの放射熱で周りが少し変色しますので、押した時に軟調加減になりますので、お地蔵様の優しさを表現するにはちょうど良いと思いました。
これからは、私もお地蔵様を見かけたら手を合わせたいと思いました。

 

 


焼印、キーホルダー等金属小物の製造販売、ご提案致します。