㈱ほんま様のご依頼の焼印を作りました。


札幌の豊平区にあります、月寒あんぱんで有名な㈱ほんま様の焼印を作りました。北海道の開拓時代の屯田兵の頃から月寒あんぱんはありました。明治時代に大沼甚三郎という旧陸軍歩兵第25連帯のなかで菓子販売をしていた方が作ったもので、あんぱんというには、少し違い、密度の高い、しっかりとした食感があります。水分が少なく、日持ちがよく、当時、平岸と月寒の間の道路を作る際に、連帯の兵士に1日に5個ずつ配給されていたことから、月寒、平岸間の道路をあんぱん道路と呼ぶようになったそうです。

つきさっぷ焼印製作

上の写真は、製作しました焼印です。この焼印、お客様の希望で6ミリの深彫りで製作していますので、文字部分の凸凹が写真でもハッキリとわかると思います。150W電気ごて仕様なので指定の棒をつけました。左の写真は鋳造が終わった印面を切断後に面を平らに磨き上げた時のものです。光の当たり具合で文字が確認出来ると思います。真ん中の写真は150W用の棒を仮止めした時の写真です。この後、ロウ付け作業をしますが、ロウ付けをすると熱を加えるために全体的に変色してしまうので、その前に写真撮影しました。右の写真は、出来上がった焼印を試し押しするために厚紙に押したものです。お菓子用に深い6ミリの彫りで作った焼印なので、紙のような平らなものには、簡単に綺麗に押せます。お菓子用の焼印の場合、お客様によっては、使う前に、食用油に浸してから、油きりをして使う方もいます。私が自分で試したところ、どちらが良いか区別できませんでしたので、使う人が自分で試してみるのが良いと思います。
上の焼印の文字「つきさっぷ」ですが、現在の札幌市豊平区月寒
の月寒(つきさむ)を昔は、つきさっぷと呼んでいたものです。
1943年までつきさっぷと読んでいたそうです。
㈱ほんまさんの饅頭には、くるみを入れたものがあり、風味がよく甘さも控えめなので私の一番のお気に入りになっています。