アルミニウム製食品焼印


アルミニウムは融点が低く(660℃)柔らかい金属なので、普通に考えると焼印には不向きと思われますが、食品とくっつきにくい事や変色しない等の利点がありますので、焼印を使う条件さえ整えておけばパフォーマンスの高い焼印になります。
まず、柔らかさの点ですが、高強度のアルミニウム合金を使うことでカバー出来ます。

アルミニウム焼印
80W電気ごて用アルミニウム焼印

上の写真は、電気ごて式アルミニウム焼印の印面部分ですが、電気ごてに差し込む軸部分もアルミニウム(以後アルミにします。)
で一体鋳造して作っています。
只、軸部分もアルミで作ると長時間使用していると、軸部分の温度が上がりすぎてアルミの軟化点温度まで達してしまう可能性がありますので、必ず温度コントローラを使って、温度を下げて使う事が必要です。長所としましては、アルミは熱伝導率の良い金属なので、棒部分も一体化鋳造で作ると早く熱が伝わり電源を入れてすぐに使うことができます。

軸銅製アルミ焼印
軸部分を銅にしたアルミ焼印

アルミ製の軸一体型鋳造で作った焼印の場合、軸部分が電気ごての高温になる部分に触れることによる不便さを解消する為に軸部分を銅で作り印面だけをアルミで作ったタイプもあります。
アルミと銅を溶接することが出来ないので、ネジを切ってねじ込んでから止めピンを打ってくっつけています。流石に、軸一体化のアルミ焼印より温まるのは遅いのですが、電源を入れっぱなしで使っても高温になる軸部分は銅なので大丈夫です。
写真には、ありませんが特殊な使い方をするアルミ焼印をして直火式のアルミ焼印もあります。アルミ製なので、普通の直火式焼印のように、直接火で炙ることはできませんが、加熱した食用油
の中に直火式アルミ焼印を浸けておいて、油の温度まで加熱して使う焼印です。直火式アルミ焼印は、温度が高くなりすぎない事と、食用油に浸けて使うので、食品がくっつきにくく、温度も抑えられる事で綺麗な印影で押すことが出来ます。

 

 


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