はだてのうにの焼印を製作


私も北海道小樽市生まれで、高校まで小樽市に住んでいましたのでうにの美味しさはよくわかっています。私の住んでいた小樽市高島町は漁師町で私の小さい頃は、海で潜って、うにやアワビを取って食べました。もう40年以上も前のことなので時効でしょうが、今ですと密猟として捕まってしまいますね。
当時は、うにも豊富にとれましたので、がんぜい(バフンウニの事ですが高島弁でそう呼びました。)しか取らずにノナ(同じく高島弁でムラサキウニです。)は美味しくないので殆どとりませんでした
なんと贅沢だったことでしょうか。泳ぐ時に(潜るというべきか?)
いつも、磯で焚き火をします。勿論、撮った獲物を焼いて食べるためです。がんぜいは、とって来て直ぐに裏側のへその部分(口のような部分)を棒でつついて穴を開けて、へその部分を上にして火に入れます。しばらくするとそのへその部分から、湯気がありますので(地元ではのろしがあがると言います。)、そうしたら、火から取り出して、岩の上に擦りつけて、表面のトゲをとります。焼くことによりトゲはとりやすくなりますので、そして岩の上に乗せたまま小さな石で殻を破り、身(卵巣)を指ですくって食べます。
生でも食べますが、私はとって直ぐに焼いて食べるのが一番好きでした。普通、店で売っているうには、変色を防ぐためにミョウバン液を使ってるので、若干、苦いような味のすることがありますが、自分の手で取って直ぐに食べるウニは絶品でした。もう今では味わうことはできませんが。

はだての焼印

上の左の写真は出来上がった焼印の印面部分の画像です。焼印を押した時に出る放射熱で周りが変色しないように、ギリギリまで台座部分をカットしています。
右の写真は、木板に試し押しをした画像ですが、押した板の表面にラッカー塗装がしてありましたので、周りが黒っぽくなってしました。
はだてのうには有名ですが、はだてとは、地名ではなく、羽立水産㈱という会社の名前です。所在地は北海道茅部郡森町です。