FSCマーク焼印について


FSC焼印製作

FSC認証マークのついた焼印の製作依頼を受けることが度々あります。FSCとはForest  Stewardship  council の略で日本語で森林管理協議会と訳されている世界共通基準の認証です。
カナダで1993年に創立されたNGOで、現在、国際本部はドイツのボンにあります。
目的は、森林資源を持続的に後世に残していく為に、熱帯雨林の行き過ぎた開発や、違法伐採を防ぎ、森林から消費者の手の届く過程全般についてを審査対象にし、違法なものや管理されていない森林からの木材等の混入を防ぎ、適切な加工工程、適切な流通過程等すべてを審査対象にすることで環境問題まで踏み込んだものです。

上の写真はFSC認証マーク焼印を実際に押した時の画像です。
認証マークの下にあるのは認証番号でSGSは、SGSJapanという認証機関の頭文字で、SCSはSCSグローバルサービスという認証機関の頭文字です。3つ目のFMに付きましては、調べてみましたが、わかりませんでした。真ん中のCOCは、Chain Of Custodyの略で
製材所~工場~加工までを表しています。

FSC焼印作りの難しさ

FSCマークには、厳密な規定があり、焼印として作るときに製作が難しい部分がでてきます。例えば丸Cの部分ですが、焼印自体が30ミリ~40ミリと小さいために、線が極端に細くなり、焼印を鋳造する場合に失敗する確率が上がります。小さく細い点では文字も同様です。

上の左の細長いタイプの認証マークの焼印の場合、丸C部分がうまくできなくて、何度かやり直しをしました。
普段、焼印をなるべく綺麗に押せるように台座部分は極力小さくして作り、放射熱による変色を防ぐようにしていますが、台座部分を小さくすると逆に細かな部分の鋳造性がわるくなりますので
うまく調整しつつの製作になります。
中央と右の2枚の写真はFSC認証マークの焼印を試し押しの為に厚紙に押したものです。一般的に、木板より紙の方が、焼印の印面温度を高くしないと綺麗に押せないので、普段、焼印の試し押しをする場合には、最初に紙を試し押しして見て、温度が少し下がった状態で木板の試し押しをします。
よく見るとFSC認証マークに丸Cのものと丸Rのものがありますが
どの様な違いがあるかと思いインターネットで探しましたが、違いについて書かれている記事が見つけられなかったのでわかりませんでした。わかる方がいらっしゃいましたら教えて頂ければ幸いです。

 


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