外国製電気ごてでの焼印製作
海外のお客様(日本の法人で海外で営業している場合が多数です。)から焼印の製作を以来される事が度々あります。直火式焼印の依頼であれば問題ないのですが、電気ごて仕様や機械に取り付ける専用の焼印の場合には、色々と解決しないとならない問題があるために大変です。海外で使う電気ごて仕様の焼印の場合、2種類の方法がありまして、一つは日本製の電気ごて仕様で焼印を製作して変圧器をと通して使用する方法、もう一つは、現地で使っている電気ごてを実際に送ってもらい、その電気ごてにあった焼印を付ける方法です。
カンボジア製の電気ごてでの製作
上の写真は、カンボジア製の2種類の電気ごての対比です。電圧が220Vで左の写真の大きい方の電気ごてが200W、小さい方の電気ごてが100Wです。200Wの電気ごてには11ミリの小手先、100Wの電気ごてには、8ミリの小手先がついていますが、小手先部分の入るヒーター穴の部分、上にかぶせるような蓋しか付いておらず尚ヒーター本体と小手指部分の間隔がかなり広いので、ヒーターかた小手先に伝わる熱の効率はかなり悪いと思います。
真ん中の写真は柄の部分を写したものです。220V200W、220V 100Wの文字が焼いてあります。
右側の写真に2本の電気ごてが写っていますが左側がカンボジア製の220V200Wの電気ごて、右側が日本製の100V200Wの電気ごてです。日本製の電気ごての方はカンボジア製と違い、16ミリの棒が入るようになっており、棒とヒーターの隙間もあまりなく、熱がヒーターから棒に効率的に伝わるようになっています。
カンボジア製電気ごてに焼印を取付ました。
上の写真は、実際に焼印の印面を取り付けたものです。
左は、印面+電気ごての全体像で、真ん中の画像は、印面を上からとったものです。一番右の写真は焼印の印面部分がわかるように少し斜めから写真をとったものです。
通常は焼印が出来上がった時点で試しをして見るのですが、電源の220Vを取ることができませんでしたので現地で実際に使ってもらって、どうかを聞くことにしました。
現地で使った所、印面部分の温まるのが遅く、押しても薄い焼き目しかつかないとの連絡をもらいました。焼印が出来上がった時点で、ヒーターの隙間が空きすぎていたので、上手く温まるかと不安でしたが、思った通りに使えませんでした。
結局、後ほど、日本製の電気ごてに変更して、変圧器を使って現地で使用することになりました。
この経験から、日本製の電気ごての完成度が高いことを再確認致しました。