シールの台紙に焼印を押せるか検証しました。


とあるシール製作メーカーから、色々なシールの台紙に焼印を押したいので上手く押せるかどうかと聞かれました。実際にどのようなシールの台紙があるのかもわかりませんでしたし、それぞれ微妙に原材料が違うようなのでひとまとめに、シール台紙に焼印を押せますか?という答えが出せなかったので、シールメーカーにシール台紙を提供してもらい、その場にある焼印を押して検証して見ることになりました。ご提供頂きましたシール台紙は、上質、和紙無地、和紙銀龍、和紙白、クレープ、アート紙、和紙金
ミラコートという8種類です。
シール台紙と言うことで、台紙の裏面には、剥がしやすいようにすべすべの紙がはってあり、その上に薄いシール本体がのっています。シール部分、結構薄いので、焼印を加熱しすぎると焼き切れてしまう可能性がありますので、焼印の印面部分の温度は、普通の紙に押す場合より、やや低めにして、雑誌の上にシール台紙を置いて注意深く試し押しをしていきました。

各種シール台紙に焼印を押す

それぞれのシール台紙に試し押しをしてみます。

シール台紙の種類により、押し安さや焼印を押した印影の綺麗さに違いが出ました。
上の左の写真から順番に見ていきます。最初に上質と呼ばれるシール台紙ですが、紙が少し厚めで表面が平らでしたので思ったよりも綺麗に押印出来ました。
次に和紙無地を試しました。紙はある程度厚かったので、綺麗に押せそうですが、上質に比べて焼けにくいようなので、少し印面の温度を高めにして押したほうがよい素材です。
和紙銀龍は、シール面が他より薄くその分熱に弱いみたいですので、他より低めの温度で一気に押したほうが良いと思います。
次の和紙白ですが、厚さは和紙とかわりませんが、シールの表面が白い薬品で処理されているようで、焼印の焼目がつきにくい素材でした。 その次にクレープという種類のシール台紙を押しました。この台紙は表面が凸凹していて、強めに焼印をあてないと上手く印影がでませんので、その分、温度を低めにして押しました。アート紙という台紙を試しましたが、表面処理されていて焼目がつきにくく、あまり温度を上げるとシール本体が焼けて穴が空いてしまうので、押しにくい素材でした。続いて和紙金という種類の台紙を押しました。この台紙は、和紙銀龍のような金泊が散りばめられいますが、シール自体は少し厚めにできていますので和紙銀龍よりは綺麗に押せますし、穴のあく心配も無いようです。最後に、ミラコートという台紙を押しましたが、この台紙もアート紙と同じで焼けにくい表面処理がされているようで、焼印を押しても黒くならずに、うす茶色のままになってしまいました。

 


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